イギリス留学と紅茶と刺繍

留学の準備からイギリスでの暮らしをのんびり書きます

幼稚園アルバイト〜Tulip London〜

 こんにちは😃

ロンドン滞在中に短期間ですがアルバイトをすることができたので、その記録をしたいと思います。

 

<ロンドンでの職探し>

私のビザはTier4 dependantなので、週の就業時間に制限付き(正社員ではなくアルバイトもしくはボランティア扱い)で働くことができます。

知り合いのつてなどはあまりなかったので、ロンドン在住日本人掲示板MixBの利用を中心に職探しをしました。

コロナ規制が明けて4月〜8月末までの超短期間、ビジネス英語は使えないとなると応募できる職も少なく、

日系飲食店でもなかなか雇ってもらえませんでした。

そんな時に見つけたのが日本人幼稚園の土曜日教室のサポーターのお仕事。

いつか教育のお仕事に就きたいと思っていましたが、まさかそれがロンドンで叶うとは思っておらず、完全に盲点。

zoomで面接を受けて採用していただけました!

 

しかも、土曜日教室をメインにホリデーの特別教室や日本の教員免許があるなら平日の幼稚園教諭のお仕事にも就かせてもらえるとのこと!

大学の時に免許取っておいてよかったと心から思いました。

 

<幼稚園でのお仕事>

英徳学園Tulip Lonodon

HP→Tulip London

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Harvington Prep School (現地のプレスクール)で行っています。

 

土曜日あじさい教室 9:00〜13:00

 年少児〜5歳児。普段現地校に通っている子どもたちも含めて日本語サポート。

さくら幼稚園(金曜日) 8:00〜15:00

 3歳〜5歳児。平日の日本人幼稚園。駐在員のお子さんも多い。

オンラインセッション

 15分1対1。自宅でもっと日本語を学びたい方向け。幼稚園年齢の子どもにオンラインでお話しし続けるのはとても体力が要ります・・・!

ホリデークラブ

 長期休暇の際の特別教室。8:00〜18:00の中でシフト制。週2〜3で入りました。

 

土曜日のあじさい教室をメインに上記のお仕事をしました。

 

◉仕事を始める前に・・・

DBSというイギリスで犯罪を犯してないことの証明を行います。

副園長先生が申請フォームを送ってくれ、それに回答すると1週間後くらいに証明書が届くのでそれを幼稚園に提出します。

・申請料金£50→今回は自費ですが園負担のところもあります

・アップデートサービス登録料£13→英警察のデータベース上に自分のDBS情報を登録することができます。

DBSはイギリスの法律で定められていて、教育関係の仕事に就く人(正社員、アルバイト、ボランティア全て)が行わなければならず、少しでも犯罪歴(特に子どもたちに関する)があると雇ってもらえないこともあるそうです。

 

その他本人確認書類

・BRPカード

・パスポート

・銀行からの手紙や公共料金請求書(住所確認のため)

勤務初日に上記の書類を幼稚園に登録します。

 

また、コロナ禍だったので週に一度通勤前に簡易検査と、手指消毒、毎日の子どもたちの検温、お手洗いの使い方と手洗いの徹底は必須でした。

 

◉仕事内容

担任の先生が行う授業の活動サポート、お弁当・お手洗い指導、制作準備・指導、紙芝居や絵本読み、ちょっとしたお話の会、お外遊び、子どもたちが帰った後の職員会議などです。活動内容の中心は日本文化を伝えることなので、日本の季節や行事に合わせた歌や制作をします。

実習の時大変だった教室やお手洗いの清掃は専門の業者さんがやってくれるので、机やおもちゃの消毒のみでOKなのはありがたかったです。

日本で幼稚園教諭をやっていたわけではないので、先生のサポートを中心に手遊びやお歌、絵本や紙芝居の読み方、子どもたちへの指導の仕方など、

実際に働きながら学ばせていただきました。

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制作で作ったてんとう虫とクローバー

 

 

◉先生方

園長先生とは日本の地元が近かったり、副園長先生は元銀行員ということで話が合ったり、お二人とも穏やかでありがたいことにすぐに打ち解けることができました。

ここで働く先生方は皆さん日本人で、国際結婚されて20年以上イギリスに住んでいる方が多く、保育はもちろん生活に関するいろんな情報を教えて下さいました。元々幼稚園で働いていて子育てが落ち着いたから職場復帰した方や、イギリスにきて保育の免許をとった方、お子さんがここに通っているのでお母さんもここで働いているという方もいました。

また、ワーキングホリデーで来ている方もいて、日本で幼稚園教諭をしていたり、音楽の先生をやっていたり、看護師さんだったり、資格を活かして働いている人が多い印象を受けました。

 

 

<子どもたちの様子>

ボランティアやアルバイトで日本の幼稚園の子どもたちはある程度見てきましたが、海外で暮らす子どもたちは初めてだったのでわくわく。

◉背景

メインは日本人駐在員のお子さん、日本人と外国人ハーフのお子さん

両親は外国人で祖父母どちらかが日本人のお子さんもいました。

◉言葉

英語のみ、日本語のみ、日・英どちらかに偏りがある、

英語・中国語・日本語が少しずつわかる子などなど。

 

幼稚園の方針は基本日本語を使うこと。

子どもたち同士にも日本語を使うよう指導しますが、夢中になって遊んでいるとだんだん英語が強くなることもあります。

教員も大切なことを話すときやここは聞いてほしいという場合は日本語に加えて英単語も使って話しかけたりします。

ただ、普段全くいうことを聞かなかった子に英語で話しかけてみるとすんなりいうことを聞いてくれたり、あまりしゃべらない子に英語で話しかけると自分のことをたくさん話してくれたりすることがありました。

自宅でバイリンガル教育ができている家庭とそうでない家庭で子どもたちの言語能力に差ができてしまい、

子ども自身の中で大きなストレスになってしまうことがあるのかなと思いました。バイリンガル教育は難しい・・・

 

子どもたち同士は英語だったり日本語だったり、どうにかコミュニケーションをとって遊びます。

まだ年齢が低いので、同じ言葉でも違う言葉でも伝えたいことがうまく伝わらず、ちょっとした喧嘩やいざこざが起こるのは日常茶飯事です。

 

日本とイギリスで違うなと思ったのは道具などの環境です。

日本には力の弱い小さな子どもでも切ったり折ったり扱いやすい折り紙があったり、安全だけどちゃんと切れるハサミや自分で管理しやすいのりがあったり、鮮やかな色合いで描きやすい色鉛筆がたくさんあったりしますが、イギリスに折り紙はあまりないのでできるだけ薄い画用紙を頑張って切ったり、色の出にくい色鉛筆を何色か混ぜて色塗りしたりしました。

海外っぽい!と思ったのは、制作の飾りに茹でる前のパスタやマカロニを使ったり、子どもたちのおやつ用に大きな瓶に入ったビスケットがたくさんおいてあったりしたことです。大きなソファーがあって子どもたちがゴロゴロしていたのも印象的でした。

 

どこの国でも子どもたちはとってもかわいいです😊

きらきらっとした表情でお話してくれ、昨日できなかったことが少しずつできるようになり、その成長を見守ることのできる素敵な仕事だと思います。現地プレスクールと同じ場所なので、現地の教育を間近でみることができたり、先生方と少しお話しをしたり貴重な体験もたくさんさせていただきました。

 

とても短い間でしたが、ロンドンで働くことができてよかったと思います。

夫の留学が決まった時に、帯同によって自分のキャリアが途切れてしまうことの不安がありましたが、持っている資格を活かして新しいキャリアを築くことができるとわかりました。今回の就業はCVに記載することもでき、今後また海外に行くことになったとしても求人さえあれば教育関係で働きたいと思います。日本でも教育関係の職に就いて、キャリアアップできればと思いました。